【10_1拍6連】パーカッション_リズム・トレーニング

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『4分と1拍6連』、『8分と1拍6連』、『1拍3連と1拍6連』のチェンジアップ・ダウンの基礎練習を題材に、『基調として捉えるパルスによって生じる違いを感じ取るリズム・トレーニング』について解説を進めていきます。

まずは、『チェンジアップ・ダウン』の練習です。これだけでも取り組み甲斐がある練習だと思います。

1拍6連を右左交互に叩くので、『4分音符は右手だけ』・『8分音符は右左交互』・『1拍3連は右手だけ』で叩くと、『チェンジアップ・ダウン』がスムーズになります。

まずは、『4分と1拍6連』、『8分と1拍6連』、『1拍3連と1拍6連』のチェンジアップ・ダウンをそれぞれで出来るように練習していきましょう。

ちなみに、6連符の数え方を一つ紹介しておきます。

『1 ti ta & ti ta 2 ti ta & ti ta 3 ti ta & ti ta 4 ti ta & ti ta』

『ワン ティ タ エン ティ タ ツー ティ タ エン ティ タ スリ ティ タ エン ティ タ フォ ティ タ エン ティ タ』

この数え方だと、『1拍3連と1拍6連』の『チェンジアップ・ダウン』がものすごく難しいと感じています。

私は、『1拍3連と1拍6連』の『チェンジアップ・ダウン』の場合だけ、『1 & d 2 & d 3 & d 4 & d』『ワン エン ダー ツー エン ダー スリー エン ダー フォー エン ダー』と数えた方がやりやすいと感じます。

さらに、『4分と1拍6連』と『8分と1拍6連』の『チェンジアップ・ダウン』からも違いを感じ取ることが出来ます。

『6個の音』で『ひとかたまり』として感じるのか、『3個の音のかたまり』二つで『ひとかたまり』として感じるのかの差です。

『4分と1拍6連』の『チェンジアップ・ダウン』だと、[ワン ティ タ エン ティ タ][ツー ティ タ エン ティ タ][スリ ティ タ エン ティ タ][フォ ティ タ エン ティ タ]のかたまり感を強く感じます。

『タラララララ』のような感じです。

一方、『8分と1拍6連』の『チェンジアップ・ダウン』だと、[(ワン ティ タ)(エン ティ タ)][(ツー ティ タ)(エン ティ タ)][(スリ ティ タ)(エン ティ タ)][(フォ ティ タ)(エン ティ タ)]の2種類のかたまり感が混在している印象を感じます。

『タララ タララ』のような感じです。

また、『1拍3連と1拍6連』の『チェンジアップ・ダウン』だと、[(ワ ン)(エ ン)(ダ ア)][(ツ ウ)(エ ン)(ダ ア)][(ス リ)(エ ン)(ダ ア)][(フ ォ)(エ ン)(ダ ア)]の2種類のかたまり感が混在している印象を感じます。

『タラ タラ タラ』のような感じです。

ここまで紹介した、3種類の感じ方の違いが生じる原因は、どの長さの音を基調として捉えるのかによって生じているのではないかと考えています。

『4分と1拍6連』   → 4分音符
『8分と1拍6連』   → 8分音符
『1拍3連と1拍6連』 → 1拍3連

それでは、『4分と1拍6連』・『8分と1拍6連』・『1拍3連と1拍6連』の『チェンジアップ・ダウン』を連続して叩いてみて下さい。

『①&②』と『③』では数え方を切り替えないとスムーズに叩けない感覚を掴むことはできましたか?

それでは、最後の仕上げです。

紹介したパターンを2種類のアプローチで試してみてください。

『8分音符を基調として捉える(『タララ タララ』の感覚を持ちながら)』
『1拍3連を基調として捉える(『タラ タラ タラ』の感覚を持ちながら)』
の2種類です。

基調として捉えるパルスの違いによって、感じられるリズムが全く別物になりませんか?

それでは、また。

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